SDGs事例紹介

紅型に集中している城間さん
SDGs シンボルマーク
SDGs目標 4.質の高い教育をみんなに
SDGs目標 8.働きがいも経済成長も
SDGs目標 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
SDGs目標 17.パートナーシップで目標を達成しよう
最も古い歴史を持つ、びんがた工房の一つ

城間びんがた工房

染色整理業
琉球びんがた和装染色加工・織物・小物制作

記事を読む前に知っておきたい予備知識

・紅型(びんがた)は沖縄の伝統的染物

・大戦時に多くの関連資産が失われた

・戦後復興し、沖縄土産としても定着

紅型(びんがた)は沖縄の伝統的染物

紅型(びんがた、琉球びんがた)とは、沖縄を代表する伝統的な染色技法で、京友禅、加賀友禅、江戸小紋と並ぶ日本の伝統的な染物です。
色鮮やかで、大胆な配色の美しさ、そして素朴な図形の中に緻密な模様が組み込まれ、多くの人が目を奪われ、観光客にも人気を博しています。
その起源は14~15世紀にさかのぼると言われており、小さな王国であった琉球王朝が近隣諸国と敵対せずに交易で平和を保ってきた歴史の中で、「紅型」は琉球独自の芸術・技法が脈々と受け継がれてきた優れた伝統工芸の一つです。

琉球びんがた
琉球びんがた

大戦時に多くの関連資産が失われた

琉球王朝時代は琉球王府の保護の下、王族などの特権階級の装束として重宝され、発展していました。
19世紀後期の琉球処分によって、王政が解体され庇護をなくした紅型は衰退していきました。
さらに第二次世界大戦が追い打ちを掛け、携わる人たちはもちろん、型紙や技術の多くが失われました。
終戦後、地道な復興活動が始まり、物資不足の中から代用品で型紙を彫るところから始まって後継者の教育を行い少しずつ復興が進みました。
1950年には紅型保存会が結成、1958年には県立首里高等学校に染織課程が設置、1974年には沖縄県伝統工芸指導所、1986年には県立芸術大学が開設され、後継者の育成と共にびんがたの研究が進められています。
1984年には国の「伝統的工芸品」の指定を受けて、現在では振興計画によって様々な事業が進められています。

戦後復興し、沖縄土産としても定着

一般的に伝統工芸品と呼ばれているものは全国的にも衰退傾向にあります。
日本の戦後復興と共に大量生産時代に入り、それなりに使えるものが安価で手に入る時代になりました。そのため伝統工芸品は高くて売れなくなり、儲からないので生産量が減り、後継者不足に悩まされるようになります。

しかし近年は、生産に伴う環境破壊、物を大切にしなくなるなど、大量生産による弊害が指摘される時代になりました。
大量生産品とは違って、地域の風土と歴史が反映されている芸術品、世界に一つしかないという手作りの価値性の高さなど、伝統工芸品の価値に改めて注目が集まっています。
紅型は、現在でもその多くの工程が手作りで行われ、伝統を保ちながらも現代のニーズに合わせた新しい製品を生み出し続けています。

SDGs取り組み内容

取り組みの概要

那覇市首里で「琉球びんがた」という伝統工芸品の製造および販売に加えて、その技術を継承し後世に残し続けられる新しいプロジェクトを模索しながら持続可能な産業にするべく取り組んでいます。

取り組みの詳細

伝統工芸の世界において深刻な問題の中に「需要低下」と「後継者不足」というものがあり、需要低下により後継者になりたい方がいても売り上げが減少して雇用できないという工房が増加し、お金よりやりがいを重視して低賃金かつ福利厚生が整っていなくても伝統工芸を守ってくれる方に頼るという状況が続いています。
そんな中、雇用保険や賃金などを整え、多くの職人さんと共に「経済と働きがい」を両立した伝統工芸の継承に取り組んでいます。

今後の展開

・SNSメディアを活用した認知・ブランディングプロジェクト
・手作業による「琉球びんがた」の技術継承

取材を通して感じたこと

機械では作れない価値がここにある

工房の中に入ると「機械」はありません。
職人さんが1点1点、1工程1工程、1つ1つ手作業でびんがたを生産しています。
気の遠くなるような作業を丁寧に、愛情を込めて、情熱を持って、作っているのが分かります。
城間びんがた工房の16代目である城間栄市さんはとても気さくで優しい方ですが、いざ作業になると顔つきは一変し、眼光鋭く集中して黙々と作業します。

300年以上の歴史の中で「絶対に途絶えさせない」という思いを受け継ぎ取り組んでいるのを間近で拝見し感じたことは、「作り方は不変に、在り方は千変に」というスタイル。
このスタイルこそが持続可能な産業にしていくために必要なことの1つであり、SDGsに関わる考え方なのではないかと感じました。

[ 伊禮 ]

途切れないように、絶やさないように

紅型は、琉球の王様の衣類で、なかなか見ることのもできない貴重な染め物だったそうです。作り方は200年以上変わっていないとおっしゃっていました。昔から変わらない道具や材料。手仕事のまま残っています。
型紙を彫る台は、島豆腐でできていて、3ヶ月乾燥して作っているそうです。時間をかけて作り、消耗品なので2ヶ月使って、また時間をかけて作る。他のものでは変わりが効かない。
途切れないようにやり続ける、守り続けることは、とても凄いことだなと改めて感じました。
私たちがこの日に出会った紅型は、大量生産ではなく、目の前にある1点もの。とても特別な存在でした。

[ 松川 ]

道具も手作りに驚き!

一つ一つ、愛情と情熱を込めて作られた紅型は、プリントされている紅型と比べると色の出し方もとて細か作られているのが分かります。
城間びんがた工房で作ってる紅型そのものだけが手作りではなく、紅型を作る為に必要な道具も全て試行錯誤しながら作り上げていることにとても驚きました。

[ 長田 ]

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子ども食堂の活動に協賛してくれる県内企業と連携し余った食材や本を支援を受けて子ども食堂で食事を提供しています。