SDGs事例紹介

水産養殖研究センター
SDGs シンボルマーク
SDGs目標 4.質の高い教育をみんなに
SDGs目標 8.働きがいも経済成長も
SDGs目標 9.産業と技術革新の基盤をつくろう
SDGs目標 11.住み続けられるまちづくりを
SDGs目標 13.気候変動に具体的な対策を
SDGs目標 14.海の豊かさを守ろう
サンゴの養殖

沖電開発株式会社

不動産事業、建設事業、環境事業(養殖事業)
沖縄電力グループ内の不動産事業や建設事業の他に、サンゴ礁保全活動を目的に開始したサンゴの養殖、養殖代行、海産物養殖、水槽レンタル、施設内覧のツアー運営など

記事を読む前に知っておきたい予備知識

・美しいサンゴは豊かな海域の象徴

・沖縄のサンゴの数が減っている。その原因は?

・サンゴが減るとどうなるの?

美しいサンゴは豊かな海域の象徴

美しい地球を象徴するのが7割を占める海。その海の豊さを象徴するのが「海の熱帯林」と呼ばれるサンゴ礁です。
生物の多様性に富んだ海にはサンゴ礁の存在が必ずあります。
水温が18~28℃くらいまでの暖かい海がサンゴの生息に適しており、沖縄にも350種類以上のサンゴが生息しています。
サンゴは色とりどりで美しく、そのサンゴ礁を寝床にして様々な魚たちや海洋生物が集まってくるので、『サンゴ礁は豊かな海のバロメーター』とされています。

沖縄のサンゴの数が減っている。その原因は?

国内最大のサンゴ礁、白化で70%が死滅

国内最大のサンゴ礁は沖縄県の石垣島と西表島の間にある「石西礁湖」(せきせいしょうこ)があります。
2017年の環境省那覇自然環境事務所の調査によると、その石西礁湖のサンゴの約70%が白化現象により死滅していることが分かりました。
死滅には至っていなくても、一部が白化しているサンゴは90%以上に達していて、大規模なサンゴ礁のダメージが確認されました。

サンゴ減少の原因

  • 地球温暖化による海水温上昇
  • 海洋酸性化
  • 台風の巨大化による破壊
  • 天敵オニヒトデの大量発生
  • 沿岸開発
  • 生物資源の乱獲
  • 海洋汚染
  • 赤土流出
  • 破壊的漁法

サンゴ減少の原因は、沿岸開発や生物資源の乱獲、ダイナマイト漁などの破壊的漁法、海洋汚染や赤土流出などの人間活動によるものが挙げられます。
さらに、海水温の上昇や、サンゴを食べるオニヒトデの大量発生など一見、自然由来と思われるものもあります。
しかしながら、地球規模の海水温の上昇は、人間の活動が原因とされていますし、オニヒトデの大量発生も生活排水や陸の赤土が海に流出することで、海水中の窒素やリンが増えて(富栄養化)、植物プランクトンが増殖し、それを餌とするオニヒトデの個体が増えていると言われており、これまた人間の活動が起因している部分が大きいとされています。
さらに、地球温暖化が原因で海水中の二酸化炭素の量が増えることによる海洋酸性化がサンゴの生育を阻害したり、台風の大型化によるサンゴ礁の破壊の影響も懸念されています。

このままでは将来的にサンゴが生育できる領域が大幅に少なくなってしまうと予測されています。

サンゴが減るとどうなるの?

サンゴがなくなると・・

  • 魚が激減する
  • さらに地球温暖化が進む
  • 沿岸の波が強くなり、災害時の被害が大きくなる
  • 観光資源がなくなる

サンゴ礁が無くなると、そこを寝床やえさ場にしていた小魚がいなくなり、それらをえさとする大きな魚も居なくなるので、魚は激減していきます。漁業者にとっての打撃も大きいですし、食卓に並ぶ魚の種類は減っていくことになるでしょう。

また、サンゴ礁では共生している藻類による光合成が行われており、二酸化炭素を吸収して、酸素を排出しています。
その量は、陸上の木の6倍から16倍もあり、地球温暖化の大きな抑止力の一つにもなっています。
サンゴがいなくなることで、ますます温暖化が促進されていくことになってしまいます。

さらに、サンゴは自然の防波堤としての役割ももっており、島を波浪から守る働きもあります。
そして、何より美しいサンゴ礁と色とりどりの熱帯魚がいなくなるということは、沖縄の観光地としての価値が大きく損なわれることも意味しています。

SDGs取り組み内容

取り組みの概要

サンゴ礁保全活動を目的に開始したサンゴの養殖・植付事業。今では企業や個人に向けたサンゴ礁保全普及啓発活動を実施すると共に、サンゴの植付代行や、他の水産物の養殖も行っています。
地域の子供たちや、全国の修学旅行生、一般の方々から申込を受け、サンゴに関する環境学習会や、サンゴ苗作り体験も行っています。

取り組みの詳細

養殖施設「水産養殖研究センター」内の水槽にて、親サンゴから年間約2000本のサンゴ苗をつくり、約半年間養殖。その後沿岸水域に植付を行っています。
植え付けたサンゴの成長の経過のモニタリングも行っています。
さらに、「100年先もきれいな海を」をテーマに、幅広いサンゴ礁保全活動を浸透させるため、子供たちを対象にした「サンゴ学習会」を実施しています。地元の子供たちはもちろん、県外からの修学旅行生たちも多く受け入れています。
他にも、高い養殖技術を活かして、牡蠣やウニ、ミーバイなど魚や水産物の養殖も行っています。

今後の展開

沖縄のサンゴ保全活動を推進し、企業のCSR活動を代行する形も含めたサンゴ養殖をさらに広めていきます。

取材を通して感じたこと

地球規模の課題に挑戦

「沖縄のサンゴを守る」

口では簡単に言えますが、これがいかに大変かということを改めて知りました。

サンゴは水質や温度など環境に影響される部分が多く、とてもデリケートな生き物です。
365日観察・点検を欠かさずに養殖を行い、実際の海に植え付けを行っても、死んでしまう個体もある為100%育つ訳ではありません。

加えて地球温暖化、赤土の流出や生活排水の問題、土地開発、オニヒトデの侵食なども影響するため地球規模の課題に沖縄の一企業が本気で立ち向かっている現実を知ることができました。

「微力ではあるけれども地道に活動をしていく中で、知ってもらい、みんなが意識を高めて環境に配慮した行動をすることで地球が変わっていくと思う」

この沖電開発株式会社様の想いを沖縄中に広めていくこと 世界中に伝えていくことが、Be kind OKINAWAの使命であると感じた取材でした。

[ 長田 ]

守るために 何ができるか

沖縄県の誇りである海。その、広くて大きい海の中にはたくさんの生き物がいます。
サンゴは約800種類くらいあり、そのうちの約350種類が沖縄県にあるそうです。
その中で、研究を重ね、全てが解明されたのは1種類だけだそうです。

「自分たちもサンゴと向き合い、研究し、学ぶ日々です」とおっしゃっていたのが印象的でした。

サンゴの植え付け後には、モニタリングもしていて、半年、1年後と様子が見れるそうです。
生き物なので、死んでしまうこともあるのが現実です。しかし、研究の成果もあり、生存率は年々上がっているそうです。

自然を守るのも、自然を壊してしまうのも人間のような気がします。
守るために何ができるのか。考えながら、行動していきたいと強く思いました。
まず、家に帰ったら、身近な人に今日の話をしたいと思います。

[ 松川 ]

自然に感謝してサンゴを守りたい

サンゴの養殖は陸地に育っている樹木の移植と同じように簡単に行くものだと想像していましたが、陸地と海中の環境は大きく異なっていて、とてもデリケートな生き物だと初めてわかりました。
また、サンゴ礁のおかげで沖縄近海の自然豊かな環境が維持されているので、自然に感謝してサンゴを守って将来の子供達のためにも今まで以上に綺麗な海になるよう積極的に考えて守っていくべきだと思いました。

[ 長田 ]

子供たちも楽しく学べる場所

サンゴの環境問題は昔から大きく取り上げられていますが、果たして沖縄でどれくらいの人が関心を持っているのでしょうか。

施設の中にはサンゴだけではなくナマコやウミガメなどの生物もおり、子供も楽しく学べる場所となっています。
サンゴの苗づくり体験や海の生物との触れ合いを通して、沖電開発株式会社様の取り組みや、沖縄の海を少しでも多くの方に知ってもらいたいです

[ 齊藤 ]

小さなことでも自分にできることから

「サンゴを養殖しているプールの上に、実際にサンゴが生息している海中に届く光の色をライトで再現していたり、海水もその種類のサンゴが生息している深水の海水を使用して養殖している。」
と教えてくださいました。そこまでの環境を整えてあげないといけないとは思っていなかったので、とてもデリケートな生き物なんだと思い知らされました。

海水温の上昇や赤土、開発工事など、人類が原因でサンゴが少なくなっているのですが、サンゴを守ることが海や生活を守ることになるので小さいことでも自分に出来ることからやって行こうと思いました。

[ 又吉 ]

持続可能な環境改善事業に感銘

一昔前は、「環境対策なんてお金にならない」などと言われ、多くの企業は環境破壊をお構いなしに大量生産・大量消費を続けてきました。

サンゴ養殖プロジェクトも、生物管理に掛かる手間やコストが甚大なので当初は頓挫しそうだったそうですが、経営側の理解で継続され、今では利益も上げられるようになり、持続可能な事業となっている、ということが素晴らしいことだと感じました。

このような取り組みを応援し、拡げていくことで社会を持続可能にするSDGsの推進に繋がっていくと思いますし、これからの時代に必要な取り組みであることを実感致しました。

[ 今井 ]

最近更新されたSDGs事例紹介

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SDGs目標 14.海の豊かさを守ろう
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技術で社会に貢献する
製造業

ビーチクリーニング活動。

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解体不用な大型廃棄物(畳・枠材・家具)等の焼却処理の対応。

農業が基幹産業となっている離島におきましては、農業系産業廃棄物の処理、離海岸や砂浜などに漂着するゴミ問題の解決。

 

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子ども達が安心できる居場所
飲食業

地域で地域の子ども達が安心して過ごせる居場所づくりを目的として地域コミュニティを大切に支える「ももやま子ども食堂」が2015年(平成27年)5月5日に開所されました。
子ども食堂の活動に協賛してくれる県内企業と連携し余った食材や本を支援を受けて子ども食堂で食事を提供しています。