SDGs事例紹介

チーム美らサンゴは様々な立場の人で構成されています
SDGs シンボルマーク
SDGs目標 11.住み続けられるまちづくりを
SDGs目標 12.つくる責任 つかう責任
SDGs目標 14.海の豊かさを守ろう
SDGs目標 17.パートナーシップで目標を達成しよう
自分たちの手で豊かなサンゴ礁を

チーム美らサンゴ

自治体・地域住民・企業によるサンゴ保全活動
チーム美らサンゴは、沖縄県恩納村でのサンゴ苗の植え付けプログラムや沖縄県外における啓発イベントを通じて、「美ら海を大切にする心」をより多くの人々に広げることを目的に活動しています。

記事を読む前に知っておきたい予備知識

・サンゴが減るとどうなるの?

・ベチバーと赤土流出対策

サンゴが減るとどうなるの?

サンゴ礁は近年、温暖化などによる大規模な白化現象や、食害生物による被害などで、沖縄はもちろん世界的にも存亡が危ぶまれて深刻化しています。

サンゴ礁が無くなると、そこを寝床やえさ場にしていた小魚がいなくなり、それらをえさとする大きな魚も居なくなるので、魚は激減していきます。漁業者にとっての打撃も大きいですし、食卓に並ぶ魚の種類は減っていくことになるでしょう。

 

サンゴがなくなると・・
  • 魚が激減する
  • さらに地球温暖化が進む
  • 沿岸の波が強くなり、災害時の被害が大きくなる
  • 観光資源がなくなる

また、サンゴ礁では共生している藻類による光合成が行われており、二酸化炭素を吸収して、酸素を排出しています。
その量は、陸上の木の6倍から16倍もあり、地球温暖化の大きな抑止力の一つにもなっています。
サンゴがいなくなることで、ますます温暖化が促進されていくことになってしまいます。

さらに、サンゴは自然の防波堤としての役割ももっており、島を波浪から守る働きもあります。
そして、何より美しいサンゴ礁と色とりどりの熱帯魚がいなくなるということは、沖縄の観光地としての価値が大きく損なわれることも意味しています。

ベチバーと赤土流出対策

ベチバー(ウサル)とは、イネ科の植物で複数にまとまった大きな株を作るので、ススキに似た植物です。
根に強い香りがあるので、根茎からアロマを抽出することもできます。

一方で、沖縄の農作地から流出した赤土が、沿岸地域および海域に拡がって堆積してしまうことで、サンゴにダメージを与えてしまったり、沿岸漁業に被害をもたらしてしまっている現状があります。

そこで、繁殖力や再生力が強く、雑草対策などもいらないベチバーを畑の外周に植えておくことで、赤土の流出を予防することができます。
このように植物で赤土や土砂の流出を抑えることを『グリーンベルト(植生帯)』と言います。

今回取材で参加した恩納村主催のサンゴ保全活動では、地域の住民や自治体・企業・団体と共に、海岸ごみの清掃活動や陸上の農作地でのグリーンベルト育成活動も行っています。

赤土流出の様子
赤土流出の様子

SDGs取り組み内容

取り組みの概要

沖縄県恩納村で生態多様性の宝庫であり、観光資源でもあるサンゴの保全に取り組んでいます。

取り組みの詳細

恩納村漁業協同組合、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート、沖縄ダイビングサービスLagoonの協力や、環境省・沖縄県・恩納村などの行政の後援を得ながら、現在16社のチーム参加企業と共にサンゴの苗植え付けプログラムおよび沖縄県内外における啓発イベントを中心にサンゴの保全活動をしています。

今後の展開

  • 「美ら海を大切にする心」の発信
  • 持続可能なサンゴ保全活動の実施

今回の取材

毎年恒例となっている恩納村主催のサンゴ保全活動(恩納村 Save The Coral プロジェクト 2021年3月5日)に参加している、「チーム美らサンゴ」の皆様を取材させていただきました。
イベントでは、サンゴの養殖、ビーチのゴミ拾い、近海への赤土流出防止のためのベチバーの植付によるグリーンベルト植栽などが行われました。

取材を通して感じたこと

連携から連帯へ

他人、他団体、他社と関わりながら一緒に一つの目的に向かって行動していくことを「連携する」といいます。そしてさらに一つのまとまりとして一緒に責任も持ちながら行うことを「連帯する」と言います。

3月5日の今日(サンゴの日)
チーム美らサンゴの皆さんと一緒にベチバーの植え付けを行った時に、「チーム美らサンゴ」はまさに「連帯」している素晴らしいチームだなと感じました。
各企業から集まってできている組織なのに、とても明るくフンドリーで和気あいあいな雰囲気、そして「サンゴを守る」という同じ目的を持って活動を行うとてもパワーのある組織だと思いました。

こんな形でいろんな人と関わりながら「連帯」してSDGsに取り組むことができればより良い未来に変わるんだろうなと感じました。

[ 伊禮 ]

ネットワークでSDGs推進を実践

チーム美らサンゴの皆様と共に、恩納村主催のサンゴ保全活動に初めて参加させていただきました。
コロナ禍の中、たくさんの人達が集まっていたことに驚き、多くの団体や地域の方々が協力して保全活動を行っていることに感銘を受けました。
サンゴを守るという目的を元に、様々な立場の人たちが協力してネットワークを拡げながら継続した実践をすることはとても意義深いことだと感じます。

工夫した取り組みとして印象深かったのは、ベチバーによるグリーンベルトで赤土流出を抑えつつ、畑にお花を植えることで地元養蜂家の蜜源にもなるし、さらに成長したベチバーがお正月のしめ縄にもなるという事です。

そんな中、様々な企業や団体の方たちで構成されているチーム美らサンゴの皆さんが、地域保全活動に楽しんで取り組んでいる様子が印象的でした。
更なるチームの発展に期待を感じつつ、このような取り組みが、様々な地域で拡がっていくといいなと感じました。

[ 今井 ]

最近更新されたSDGs事例紹介

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SDGs目標 10.人や国の不平等をなくそう
SDGs目標 16.平和と公正をすべての人に
SDGs目標 17.パートナーシップで目標を達成しよう
授業を通してSDGsの活動を行う。
学校教育

沖縄県では、SDGs普及に向けて活動する企業・団体を「おきなわSDGsパートナー」として登録しており、「沖縄キリスト教短期大学」もその中に選ばれています。

今後も教育機関としての役割を果たすべく、学生、教職員をはじめ本学院に関わるすべてのステークホルダーの皆さまと

SDGsについて考え協働していきたいと考えております。

授業を通して、SDGsの活動を行い、外部とも連携し講師を招き講演会を行なったり、環境問題について調べ、プレゼンテーションやワークショップを行なっています。

 

 

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SDGs目標 12.つくる責任 つかう責任
SDGs目標 14.海の豊かさを守ろう
沖縄で生まれ育った伝統と想いを引き継ぎながら 常に新しい挑戦へ挑む。
陶芸家

・釉薬にさとうきびのしぼりかす(バガス)や軽石、お米の精米からでるもみ殻の使用。

・やちむんを作る工程で出た資材の再利用。

・子供たちにやちむんの魅力や文化を伝える活動。

・将来の担い手の育成。

・軽石を利用した釉薬など、独自での開発を行う。