SDGs事例紹介

取材引き受けて下さった荒木さん
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SDGs目標 11.住み続けられるまちづくりを
SDGs目標 12.つくる責任 つかう責任
琉球藍染めをつなぐ

藍風

飲食業、染色整理業
世界の文化であり、日本の文化であり、沖縄の文化である「藍」に元々興味があり、琉球藍染めの根っこから自分たちでやりたいと思っていた時に、やんばるで藍染めを引き継ぎたいという方に奇跡的に出会い、長年培ってこられた藍染めができる地を譲り受けて藍染め工房をスタート。 藍染め工房と合わせて併設しているカフェ&ショップも営んでいます。

記事を読む前に知っておきたい予備知識

・藍(あい)の歴史

・琉球藍染めとは

藍(あい)の歴史

藍の葉 藍の葉 「藍」は日本の伝統文化の一つで、昔から日本の暮らしに深く関わってきました。

藍は染めの原料としてだけでなく、肌に塗り、貼り、煎じて飲み、食べ、日本人の暮らしに欠かせない大切な存在です。 さらにサッカー日本代表ユニフォームの「サムライブルー」と言われるあの色も、ルーツは藍色であり、藍色は日本の色と言うことができます。

しかし、藍の歴史は紀元前3000年、インダス文明の時代まで遡るとも言われており「藍染め=日本の伝統」というイメージがあるかもしれないですが、実は大陸から伝播してきた文化の1つで、藍は世界中で親しまれてきました。(ちなみに、藍染めが日本に伝わってきたのは、飛鳥時代〜奈良時代で朝鮮半島との交流が盛んになる頃)

一般的な藍染めには、「蓼藍(タデアイ)」と呼ばれる品種の藍が使われますが、藍染めの原料となる色素を持つ植物は、なんと世界に100種類以上も存在しており、蓼藍はあくまで数ある藍の中の1つに過ぎません。

その他の代表的な種類で言うと「ウォード藍」「インド藍」「琉球藍」などがあります。 そして藍染めの手法もそれぞれ異なります。

藍の葉
藍の葉

琉球藍染めとは

藍染め用の蒅(すくも)と藍甕(あいがめ)

日本で「JAPAN BLUE」と称され一般的に広く知られているのは、徳島県の阿波藍ですが、琉球藍染めとは全く違う製法です。
阿波藍は「蓼藍(タデアイ)」と呼ばれる品種のタデ科の一年草の藍が使われており、まずは藍染めの染料となる「蒅(すくも)」を作るところから始まります。
蒅は藍の葉を乾燥・発酵させたもので、発酵中の藍は強烈なアンモニア臭を発する為、蔵の中は非常に過酷な環境なためとても大変です。

次にその蒅をたらいの上にあげて細かく砕き、砕いた蒅にアルカリの高い灰汁や清酒などを加えて、さらに発酵させていきます。
この工程を「藍を建てる」と言い、こうすることで良質な染液が作られ、ついに作り上げた染液の中に糸や生地を浸しゆっくりと染色していきます。
しかし、ただ染液に浸して放置しておくだけで色が着く訳ではなく、染液に浸した後は一度取り出し、空気に触れさせて「酸化」させることで色が発色・定着するのです。

一方琉球藍染めは使用する植物も製法も異なります。
琉球藍染めは「琉球藍」と呼ばれる品種のキツネノマゴ科の多年草の藍が使われており、染料となる「泥藍」を作ることから始まります。
泥藍は文字の如く藍を泥状にしたもので、藍は乾燥させず刈り取ったまま、カマと呼ばれる浴槽のようなものに入れ雨水を注ぎ、重しをして自然発酵させます。
そして、その発酵した水に石灰を入れると藍の成分が沈殿し、沈澱したこの泥のようなものが泥藍という染料になります。

その後、泥藍を甕(かめ)に入れて、水と泡盛、灰汁などを混ぜて藍を建てて染液を作ります。
藍が建つと、藍花と呼ばれる泡状のものが表面に盛り上がり、この藍花が藍が元気のいい証拠となります。
染色工程は同じで、後は「染液に浸し、取り出して酸化させる」という手順を好みの色になるまで繰り返していきます。

藍は生き物です。その日の天気や湿度によって発酵具合が変わり、その時の色に染まるため調整が難しいですが、それが天然ならではの魅力のひとつです。
ちなみに、琉球藍はタンカン(みかん)の木と一緒に栽培するのが、一般的なんだそうです。

藍染め用の蒅(すくも)と藍甕(あいがめ)

SDGs取り組み内容

取り組みの概要

100%自然発酵建ての琉球藍染め工房で、商品作りや藍染め体験を行っています。

取り組みの詳細

現在、日本に残る藍染めの多くは化学建て(苛性ソーダ、ソーダ灰などを使用して色素を可溶性に変える)で藍染めを行う中、【琉球藍染め】本来の工程で、天然発酵させる本建てで染液を作り、伝統文化を継承しつつ自然に優しい藍染めを行っています。
地域の藍農家さんとも協力しながら、さらに敷地内で自ら藍の苗を植え、育てています。
ここでは、一般の方も藍染体験ができたり、併設されたカフェ内で藍染め商品を購入することもできます。

今後の展開

取り組みを通して

藍風をスタートするのにかかった時間は約8年。
遅くなってしまったけれど、前のオーナーから琉球藍染めを引き継ぐことができたのは本当に良かったです。
化学建ての藍染めが主流ですが、私たちの想いや根っこの部分、お客様に届けることやお客様が藍染めに触れることを考えたらやっぱり、天然発酵の本建てで琉球藍染めを味わって欲しいので、とても手間はかかるけども続けていき、伝えていきたいと思っています。

フォトギャラリー

取材を通して感じたこと

「自然」という言葉

取材の中で「自分の生活の一番近いところで、無意識に意識してみる。それが良いんじゃないか。」という言葉を聞いた時、本当にその通りだなととても共感しました。
もし全世界の一人一人が、自身の身の回りさえ意識して生活を変えることが出来れば、無意識に続けられるようなレベルでも、ちょっとした「このほうが良いよね」という判断が自分一人さえ出来れば、周りから「こうあるべきだ」「こうしなさい」なんて言われずに済むし、SDGsに囚われすぎて暮らしが窮屈になったり、しんどくなったりすることはないし、何より、自然に持続可能な世界につながります。
オーガニックや無農薬という特別なもののように感じる言葉は、実は、「環境を守ろう」と謳われる数十年前までは当たり前のことです。
生活が便利になる一方でいつしか当たり前のことが当たり前でなくなっていることに「気付く」ことが、まずは大事なことなんだとこの取材を通して学びました。

[ 伊禮 ]

微生物にも優しく。

これまで藍染に関わらず染液は色がつく液体。としか思っていなかったのですが 藍染の染液に微生物が関わっていると言うことと、微生物たちに元気がないと染まりが悪くなるとも教えていただきました。
微生物たちの元気がなくなる要因として「染液を連続して使う」「温度が低い」などの理由があるそうです。
そういったことにならない様に、温度管理をしていたり、藍花の様子を見て元気がない様なら休ませるなど、微生物にも優しい素敵な工房でした。
余談ですが。。。 カフェでいただいたランチは季節の野菜をたくさん使っていてとても美味しかったです。
特にヒカンザクラのサクランボを使用したシロップ入りソーダは桜の香りがしっかりしていて とても春らしい味でした!また来年も飲めたらいいなー。

[ 又吉 ]

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子ども食堂の活動に協賛してくれる県内企業と連携し余った食材や本を支援を受けて子ども食堂で食事を提供しています。