SDGs事例紹介
- 情報更新日: 2023年02月07日
- 取材日:2023年01月30日
「積んで、剥いて、焙煎」をやってみると、珈琲豆を見る目が変わる
中山コーヒー園
農業・商品販売
珈琲販売・散策・収穫・焙煎体験・珈琲を作る上でのフードロス削減の取り組み
記事を読む前に知っておきたい予備知識
・コーヒー豆の皮、葉っぱのアップサイクル
・珈琲豆を作る上での汚水、水の大量消費
・日本ではコーヒー栽培が少ない
コーヒー豆の皮、葉っぱのアップサイクル
コーヒーの皮は本来剥いた後に日本では処分されることが多いです。
葉っぱも同様、でも実は皮自体も糖度が高くそのまま食べても甘さを感じられる程です。
実際に収穫したコーヒー豆の皮をそのまま食べましたが甘く、さっぱりした味でした。
また、カスカラと言い、コーヒーの実の皮と果肉部分を乾燥させたもの。 スペイン語で「籾(もみ)」を意味するcáscaraに由来します。
実はカスカラを販売することは、農家さんの収益向上や、産地の課題解決にもつながっているのです。
コーヒー豆からは想像つきませんが、コーヒーは「コーヒーノキ」という木になる果実なのです
コーヒーの皮は、ポリフェノールを多く含んでおり、スーパーフードとも言われるほどです。
珈琲豆を作る上での汚水、水の大量消費
珈琲豆を作る上で、皮を剥き、中の豆を洗浄する際に沢山の水を消費します。そのため汚水が多く発生してしまいます。
これを洗浄する際に水の量を減らすことで汚水、水の大量消費を減らしています。全て手作業で行っています。
環境問題を考える中で、海などの「汚水」の事は大きな課題として取り上げられることは多いでしょうが、
日常生活で出る「汚水」について考えることは少ないのでは無いでしょうか
「水」のロスも同じく公にはなっていませんが、生きていく上で「水」はとても大事なもです。
中山コーヒー園さんは、コーヒーを作る上でできる限りのロスをなくすよう努力しています。
日本ではコーヒー栽培が少ない
コーヒー生産量が多い国は、栽培環境が適しているコーヒーベルトと呼ばれる地域にあります。
コーヒーベルトとは赤道を中心とした緯度南北25度の地域で、雨量が多い・平均気温が高い・排水の良い土壌などの特徴があります。
日本では石垣島(沖縄県)・宮古島(沖縄県)・小笠原諸島(東京都)がコーヒーベルトに含まれています。
これらの地域でのコーヒー生産は可能なのですが、標高が低く、昼夜の寒暖差がほとんどなく、台風の通り道に位置しているという点からも生産環境が優れているとは言えません。
そのため小笠原、沖縄あわせてコーヒー生産量は年間約1トンと大変少ないです。
世界一のコーヒー生産量のあるブラジルは年間約300万トン、2位のベトナムは約170万トン、アメリカ(ハワイ)は51位ですが約2400トン、隣の国台湾でさえ約1000トンの生産量があります。
その課題を克服するべく、台風・強光・寒波の3点において対策を強化し取り組んでいます。
この通り、日本で生産されたコーヒー豆はとても希少と言っても過言ではありません。
SDGs取り組み内容
取り組みの概要
珈琲栽培・カフェの営業
コーヒーを作る際の水の大量消費の削減
廃棄処分される葉や、皮のアップサイクル
取り組みの詳細
日本では難しいとされてきた国産コーヒーを沖縄で生産し国内での自給率を増やす。
カスカラを商品化、皮を細かくしティーパックにアップサイクル。
飲んだ感じはコーヒーとは全くかけ離れた味わいで、ハーブティーのようなリラックス効果のあるすっきりした飲み心地でした。
この取り組みは5〜6年前からいち早く取り組んでいるそうです。
コーヒー豆を作る際に、海外などでは大量の水を消費します。それを無くすため出来るだけ水を減らしています。
今後の展開
葉っぱや、コーヒーの皮のティーパックの認知・販路拡大
生産量の増加
取材を通して感じたこと
できる限りのSDGsの取り組みに感激
コーヒーと言えば、カフェインというイメージですが、珈琲の葉っぱや皮でハーブティーに変わることがとてもびっくりしました
また、海外での取り組みをいち早く取り入れ沖縄でSDGs活動をしていることに嬉しく感じました
もっと沢山の方々に知ってもらいたいと思いました!
[ 安森 ]
コーヒーの概念が変わりました。
まず初めに、コーヒー豆が沖縄で収穫できることにびっくりしました。
さらに、環境問題についてしっかりと取り組んでおられ、この活動が
沖縄で広がれば、様々な問題を解決する事ができると思いました。
コーヒー豆の皮は本来、捨てる場所。。。
それが姿を変えて、新しい商品に変わる。とても良い取り組みと思いました。
[ 新垣 ]
関連情報
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おからを活用した製品開発
製造業
・おからを使った代替肉の製造・販売
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地域の暮らしと水のつながりの向上を目指して
研究プロジェクト
持続可能な自然環境の維持と貢献に努めるべく、沖縄県をメインに日本国内外の水質調査等を通じて、陸から海へ循環する水の
水質改善や水不足の解消に関する取り組みを行っています。
また、地域住民への水についての指導やワークショップも行い周知活動をしています。
周りと違っても大丈夫!
NPO法人
・LGBTQ・性の多様性の啓発活動
・小中高特別支援学校児童生徒対象LGBTQ・性の多様性講演会、教職員研修、行政・大学・企業・保護者・一般対象等の講演会
・LGBTQ・性の多様性に関する授業作り・普及
・レインボーハートグッズ商品企画・普及
・LGBTQ・性の多様性に関する児童生徒、教職員等の相談対応