SDGs事例紹介

琉球帆布
SDGs シンボルマーク
SDGs目標 12.つくる責任 つかう責任
SDGs目標 14.海の豊かさを守ろう
その服、捨てないでアップサイクルしませんか

琉球帆布

アート雑貨販売
かりゆしウェアのアップサイクル

記事を読む前に知っておきたい予備知識

・衣料廃棄物の現状

・帆布とは

衣料廃棄物の現状

衣料廃棄物は、大きく 2 つに分けられます。 まず、衣料品を作る過程で発生する繊維廃棄物。

一素材が発生するのでリサイクルしやすいという特徴 があります。

もう1つは、繊維が衣料品となり 店頭に並び、消費者に届けられてから捨てられ て廃棄物になる衣料廃棄物。

こちらは「一般廃 棄物(家庭ごみ)」に分類されます。

家庭ごみと なる衣料廃棄物は、汚れが付着したり、さまざ まな繊維が混じり合ったりしているために

リサ イクルが困難な物が多くなります。

前述のとお り、環境省の資料では、家庭からごみに出され る衣類 50.8 万㌧のうち、

焼却・埋め立て処分 されるのは 95%を占めています。

また、家庭 から手放される衣類 75.1 万㌧のうち、リサイ クルやリユースされる割合は約 34% となって います*2。

環境省の2018年度の消費者アンケー トを踏まえた報告書*3によれば、

過去1年の間 に「使わなくなった・不用になった」物があった かの質問に対して、

割合が最も多かったのは「書 籍」(38.7%)に次いで

「衣類・服飾品(ブランド 品を除く)」(28.0%)となっています。

世界的 にも、衣料品の生産量が増加し、それに伴い廃 棄量も増加しています。琉球帆布

1990 年には、衣料品 の供給量は約20億着でしたが、

2019年にはそ の約2倍に当たる約40億着が供給されています *4。

これだけ増加しているにもかかわらず、アパレル市場は決して拡大しているわけではありません。

むしろ縮小しているのです。

これは、生産量は増加しているものの、1着当たりのコ ストが低価格化しているためです。

帆布とは

帆布とは、綿や麻といった天然素材を「平織り」で織った厚手の生地のことです。

かつて、風を受けて船を進ませる帆船(はんせん)の「帆」に使われていたことから、「帆布」と呼ば琉球帆布れるようになりました。帆布は平織の一種ですが、撚糸を使っているのが特徴です。ねじった糸を使うことで生地の強度を上げたり、毛羽立ちを減らしたりしています。
帆布の特徴は何といってもその優れた機能性。耐久性や通気性も良いことから、古くは帆やパラシュート、現在ではバッグやエプロン、カーテン、靴など身の回りにあるさまざまな製品に使われています。

そんな高い機能性を可能にしているのが、「平織り」という製織技法です。平織りは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に織っていく最も基本的な織り方で、糸が交差する点(=組織点)が多くなるため、頑丈で摩擦に強い仕上がりになります。使う糸の種類や撚り合わせ本数などによって、厚みや質感、風合いの異なる生地を織ることができます。
※製織(せいしょく):糸から生地を織り上げること

SDGs取り組み内容

取り組みの概要

・かりゆしウェアのアップサイクル

・サンゴの大切さの発信

取り組みの詳細

製品作りを通して、衣類の廃棄を少しでも減らしたいとSDGs活動にも取り組むようになり、かりゆしウェアをアップサイクル出来ないかと考え、バックや小物類にアップサイクルし、実際にお店で販売しています。

お客様からの依頼で使わなくなったかりゆしウェアや、旦那様が生前に来ていたかりゆしウェアなどのアップサイクルも取り扱っているので、世界に一つだけの想いのこもったバックや小物類をつくることができます。

それだけでなくバッグを製作する際にどうしてもあまる生地が出てしまいます。今までは処分されていた生地ですが、今はオフカットキーホルダーとして販売もしています。

また沖縄の美しい海と生態系を維持するために珊瑚礁はたいへん重要な役割を担っています。

そんな中で、ここ数年海水温の上昇により、サンゴの白化現象が大きな問題となっていて、そこで琉球帆布さんの商品の一つ「ラウンドトート 海のシルク」は、沖縄のファッションメーカーが開発した、死滅した珊瑚のミクロ粉末を練り込んだ生地「海のシルク」を使用しているそうです。

この商品を通して危滅的な状況にある沖縄の珊瑚について少しでも多くの人に知ってもらうことが琉球帆布さんの願いです。

また、「美しい海と珊瑚を守るエコバック」は使用済みペットボトルから再生した生地で作った商品で、売上の3.5%を珊瑚基金に寄付しています。

 

今後の展開

この活動が浸透していき廃棄される物が減っていき

誰かの思い出が世界に一つだけのものになって特別なものとして使ってもらえたらなと思います。

また今後は、アップサイクルの商品の種類を増やしていきたい。

 

取材を通して感じたこと

心温まるSDGsでした

思い出のある物を別の形に変え、世界で一つの物に変えるSDGs。

とても心温まる活動だと思いました。

使えなくなったもの、要らなくなったものを当たり前に捨てるこの時代に、

形を変える事でさらに長く使用することができる、さらに思い出が増える、

環境にも人にも優しい活動で、作者様の想いや、アップサイクルを希望された方の

思いを聞き、この活動がもっと多くの人に広まってほしいと思いました。

一つ一つ職人さんの手作りで大切に作られたアップサイクル商品。

ぜひ、皆さんも機会があればお店に立ち寄って手に取っていただきたいです。

[ 新垣 ]

素敵な取り組み

取材をする中で、かりゆしウェアをアップサイクルして販売するのはとても素晴らしいSDGsだと思いました。

中でも印象に残ったのは、お客様からの依頼で家族などがが生前に使っていたかりゆしウェアをバックにして形見として持ちたいなど想いの詰まった

素敵なSDGs活動だなと思いました。

実際に工房にもお邪魔し、作る工程などを少し拝見させて頂いきましたが、結構力仕事だったりしていて、いろんな人のいろいろな想いが詰まっているんだなと

思い感動しました。お店にいる方や工房にいる方々も皆様とても優しく気さくな方々で、楽しく取材をさせていただきました。

お忙しい中取材に応じて下さり本当に有難うございました。

 

[ 安森 ]

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