SDGs事例紹介
記事を読む前に知っておきたい予備知識
・脱プラスチック
・バイオプラスチックって?
脱プラスチック
数年前から、テレビや某コーヒーショップなどで「脱プラスチック運動」と言うキーワードを見聞きしたことがあると思います。
プラスチックは「錆びにくい」「腐らない」「軽くて丈夫」など幅広い性質を持っており、大量生産しやすくコストもかからないとして色々なところで使われてきました。
しかし、メリットは良しとしてもプラスチックは熱に弱く、環境への悪影響を及ぼすデメリットがあります。
それは、プラスチックゴミがきちんと処理されていなかったり海へポイ捨てすることで、太陽の日差しの熱によって劣化が進みボロボロと脆くなっていきます。そのプラスチックは目には見えない細かいマイクロプラスチックへと姿が変化していきます。
そして、流れていく先の海には魚やカメなど数多くの生き物がマイクロプラスチックを餌となるプランクトンと見間違えて食べてしまい、プラスチックによって汚染されてしまった魚を私達が食べて体内にプラスチックを蓄積してしまう悪循環が生まれてしまいます。
私達人間が、普段の日常生活で飲み込むプラスチック片は1週間あたり約5グラム、クレジットカード1枚分に相当すると言われています。
それらの環境を変えていくために、最近では某大手コーヒーショップや飲食店、ホテルなどではストローやスプーン、皿などをプラスチック製のものから紙製の物へ変更する脱プラスチック活動が加速するようになりました。
バイオプラスチックって?
バイオプラスチックは、微生物によって生分解される「生分解性プラスチック」及びバイオマスを原料に製造される「バイオ マス プラスチック」の総称のことです。
再生可能なバイオマス資源を原料に、化学的または生物学的に合成することで得られるプラスチックのことで、それを焼却処分した場合でも、バイオマスのもつカーボンニュートラル性から、大気中のCO2の濃度を上昇させないという特徴がある。それにより、地球温暖化の防止や化石資源への依存度低減にも貢献することが期待されています。
SDGs取り組み内容
取り組みの概要
パイナップルの果実出荷後に畑に残り破棄される「葉」を有効活用し「アロハシャツ」や「ジーンズ」などといったアパレル事業を始め新たな製品を作り出しています。
取り組みの詳細
パイナップルの果実が収穫された後に畑に大量に残される「葉」は燃えにくく繊維質が強く畑にすき込むことが難しいことから、ほとんどが処分されていました。そこで目をつけたのが葉の中に含まれる繊維。その繊維を取り出し、オーガニックコットン等の他素材と混紡し強度のある糸へと生まれ変わらせジーンズやアロハシャツの服の製造などに使われています。
しかしパイナップルの葉から取れる繊維はわずか数%で、水分を除いた葉肉が大量に残ってしまう事が課題となりました。
その葉肉をうまく有効活用したのがエコストローです。
その葉肉を乾燥させとうもろこしのでんぷんと混ぜ合わせペレット状にし、熱を加え成型させストローが誕生しました。そのストローは使用後の事も考えられており、ストローを土に埋め、微生物の力をかりる事で自然に分解され土に還って再び農作物が育つといった取り組みがなされています。
今後の展開
・県内のパイナップル農家さんとの連携を取り県産のパイナップルの葉を原料にしたエコストローを開発
・エコスプーンやエコフォークなどエコ商品の開発を行い商品ラインナップを増やす
・「(株)土と野菜」と連携した有機野菜づくり
取材を通して感じたこと
捨てるものがほとんどない!
エコストローと聞いて私のイメージではすぐにふやけやすくて脆くなって風味も紙のような味を感じやすく、しっかりしたものを実用化できるのはまだまだ先なんだろうなと思っていました。しかし、パイナップルの葉肉ととうもろこしのでんぷんを混ぜ合わせて作られたエコストローを試してみると、紙のようなザラつきがなく今まで使っていたプラスチックストローに近い感覚でとても丈夫で更には、使用後のエコストローは畑に植えることで自然に微生物が分解し、土に還元されるように設計されていてとても驚きでした。本当に「捨てるものがない明日へ」をキャッチコピーにしておりその通りで素晴らしい取り組みだと思いました。
[ 長田 ]
土に還るエコストロー
エコストローと聞くと、大体は紙性で使用後は焼却処理して終わりといった形のエコストローのイメージが強く、これがエコと言えるのか?とモヤモヤする事がありました。しかし、パイナップルの葉肉から作られたエコストローはふやけることもなく、土に還ってまたパイナップルが育てられる環境が作れるように工夫されていてとても驚きでした。更には、コンポスト事業をしながら新たに有機野菜を育てるプロジェクトも始めているとお聞きして、自分も何かできることがあればやりたいなと思いました。
[ 長嶺 ]
関連情報
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製造業
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地域の暮らしと水のつながりの向上を目指して
研究プロジェクト
持続可能な自然環境の維持と貢献に努めるべく、沖縄県をメインに日本国内外の水質調査等を通じて、陸から海へ循環する水の
水質改善や水不足の解消に関する取り組みを行っています。
また、地域住民への水についての指導やワークショップも行い周知活動をしています。
周りと違っても大丈夫!
NPO法人
・LGBTQ・性の多様性の啓発活動
・小中高特別支援学校児童生徒対象LGBTQ・性の多様性講演会、教職員研修、行政・大学・企業・保護者・一般対象等の講演会
・LGBTQ・性の多様性に関する授業作り・普及
・レインボーハートグッズ商品企画・普及
・LGBTQ・性の多様性に関する児童生徒、教職員等の相談対応