SDGs事例紹介

SDGs シンボルマーク
SDGs目標 8.働きがいも経済成長も
SDGs目標 11.住み続けられるまちづくりを
SDGs目標 12.つくる責任 つかう責任
SDGs目標 13.気候変動に具体的な対策を
持続可能な開発目標を実現させる場づくり

ホテル アンテルーム 那覇

ホテル業
SDGsについて学べる、ホテル空間のご提供 

記事を読む前に知っておきたい予備知識

・プラスチックごみ問題

・日本におけるアップサイクル

・ホテル アンテルーム 那覇の働きやすい環境づくり

プラスチックごみ問題

プラスチックは、加工のしやすさや高い耐久性などの特性から、私たちの生活のさまざまな部分で使われています。

生活に欠かせない存在ですが、今、世界中で「プラスチック問題」が深刻になっています。

「プラスチック問題」とは、その名の通りプラスチックにまつわる問題で、以下のようなものです。

  • プラスチックが燃やされるときに温室効果ガスが発生し、地球温暖化の原因のひとつになっているプラスチックの原料は、採れる量に限りがある石油資源であり、プラスチックの製造によって資源の枯渇につながる
  • 大量のプラスチックが海に流れ出て、海を汚染している

上記2つの中でも、特に近年問題視されているのが、3つ目の「海洋汚染問題」です。

陸上で作られたプラスチックが、河川などを流れて大量に海に流出しています。

その量は毎年800万トン以上といわれ、このペースが続くと、2050年には海のプラスチックの量が魚の量を上回る計算になります。

 

 

日本におけるアップサイクル

東京都立産業技術大学院大学が2020年9月に実施したアップサイクルに関するアンケート調査(N=452人)によると、リサイクルという言葉の認知度は98%であるのに対し、アップサイクルという言葉の認知度は45.7%に留まっています。

しかし、アップサイクルの内容を説明した上で、「アップサイクルは必要か?」という質問に対しては、91.7%の方が「必要」と感じており、言葉の認知度と必要性への意識に大きなギャップが見られます。

日本では古く鎌倉時代から人糞を発酵させ肥料に変えることで有価物として取引を行っており、また、綿や絹が貴重であった江戸時代には、着古した綿布や絹布を裂いて繊維に戻し、それを安価な麻糸と織り上げて“裂織“という織物に生まれ変わらせるなど、アップサイクルは身近なこととして行われていました。

当事者自身が言葉を意識せずに「アップサイクル」を行っていることもあり、改めて見直してみるとアップサイクルといえるものが世の中には多くあると言えます。

 

 

 

ホテル アンテルーム 那覇の働きやすい環境づくり

ホテル アンテルーム 那覇では、働きやすい環境作りを心がけています。

ホテルで働きながらもホテル業だけに注力するだけではなく、もう一つの自分。個人の強みを

発揮できるように推進や後押しをしています。

アートキュレーターとして個展やイベント開催にチャレンジしているスタッフ、

様々な国のバックグランドを持つスタッフによるメニュー開発、前職の知識を生かした修繕担当など、

ホテリエとは別に、もう一つの強みを持つスタッフを応援しています。
・異性事実婚・同性パートナー人事登録制度など、だれでも安心して働ける会社環境を整えています。

 

SDGs取り組み内容

取り組みの概要

・プラスチックごみ削減

・パイナップルのアップサイクル

・働きがいのある職場づくり

 

取り組みの詳細

これまではアニメティー、歯ブラシ、ボディタオル、くし、綿棒などを

部屋に人数分置いていたが、お客様が使わないことが多々あり、

また開けられていないアニメティーでも中身に問題はないのに袋にシワが入って

使えなくなるので、フロントの方にアニメティを置き必要な時に必要な分だけお使い頂く

という形にしたそうです。客室で使用するスリッパもレンタルしています。

水も各部屋に置くのではなく、ホテル内にウォーターサーバーを置き、飲む分だけ

宿泊者に提供する形になっています。これを実施したところ、空のペットボトルが1年間で約1.2トンの

ペットボトルの量を減らすことができ、さらにペットボトルを置いていたスペースが空き、200万円の経費削減にもなりました。

 

テイクアウト用の容器は紙製品にし、パイナップルの葉に含まれている繊維で作ったストローや

さとうきびの搾りかす「バガス」でできたかりゆしウェアの端切れを活用したオリジナルコースターとしてアップサイクルし提供しています。

連泊のお客様には、通常よりお得なリネン清掃なしのECOプランをご提案しています。

リネン清掃にかかる汚水排出量やエネルギー量を削減しています。その他、エシカルグッズなどもホテルショップにて販売しています。

 

今後の展開

・プラスチックのアニメティーを竹製品に変更予定。

・コロナ禍を乗り越えて、ハワイに並ぶ観光地を目指し沖縄らしい一体感のある街づくりを思考している。

・出産や育児があっても安心して働けて、しっかりとキャリアを重ねていける環境づくりをしていきたい。

学生の皆さんにも就職先として考えてもらえたら嬉しいです。

 

 

 

取材を通して感じたこと

全てが素敵な空間!

ホテル業でSDGsに取り組んでいるのもとても、素晴らしいなと思いました。

沖縄では少ないと思います。

また、働きやすい職場であることが自然と伝わりました。

ホテル自体がアートのような気がしました。

ホテルで働いている従業員さんは、常に笑顔で、心も身体も落ち着く空間でした。

また「部屋にペットボトルの水を置かない」それだけで

1年間で約1.2トンのペットボトルの量を減らすことが出来たり、経費削減

スペースの確保、それだけで一石二鳥、三鳥!とても驚きの連続でした!

取材に応じてくれた栢野知幸さん(アシスタントマネージャー)ありがとうございました。貴重な空間を体験させて頂きました。

 

[ 安森 ]

人にも自然にも優しい場所でした♪

沖縄には沢山のホテルがありますが、ホテル アンテルーム 那覇さんのように

SDGsに取り組んでいるホテルはまだまだ少ないと思います。

働きやすい環境づくりや、パイナップルの葉を使ったエコストローなど

人にも自然にも優しい場所だと感じました。

沖縄の方も、沖縄に観光される方も、ホテルに泊まるだけで気軽に

SDGsの活動に参加できるという点でとても良い取り組みだと感じました。

[ 新垣  ]

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