「人と環境に優しい農業追及」75歳の農家、有機栽培と太陽発電を並行 沖縄・名護市 売電で収入を安定化

沖縄県名護市呉我の嵐山土地改良区で、農家の我喜屋宗弘さん(75)がゴーヤーの有機栽培に取り組んでいる。ヤギの堆肥や微生物を活用して5年がかりで土壌を改良。畑に支柱を立てて太陽光発電パネルを設置し、パネルの下で作物を育てて売電で収入を安定させる。「人にも環境にも優しいSDGsの精神で、自然が循環する持続可能な農業を追求したい」と意気込んでいる。(北部報道部・粟国雄一郎)

 我喜屋さんが遊休地だった同改良区の計約千坪で、農業を始めたのは約10年前。かつては当たり前だった農薬や化成肥料に頼らない自然農法を目指し、経験者や専門家に聞き取りをして回ったり、文献をたどったり、持ち前の探究心で試行錯誤を重ねてきた。

 土にはカルシウムが豊富なススキを年に計1トンすき込み、土壌を肥やす微生物資材(EM)を活用。畑の隣で飼育しているヤギのふんで完熟堆肥を作り、給水には窒素やリン酸、カリなどの栄養が豊富な農業用水を使う。

 畑に設置している太陽光発電パネルは、作物の生育には過剰な日照を発電に生かす「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」と呼ばれる仕組み。2013年に国が農地での運用を条件付きで認め、我喜屋さんは県内で初めて第1種農地で許可を取得した。

 畑の周囲3メートルおきに支柱を立て、2~2・5メートルの高さにパネルを取り付けている。面積は計約300坪で1時間当たりの発電量は100キロワット。16年から始めた売電で毎年約400万円を売り上げている。

 太陽光パネルの陰で、畑での作業負担が軽くなるほか、土中の水分の蒸発も抑える。ソーラーシェアリングにより適した作物を探って、ショウガやミョウガ、サトイモ、ウッチンなどの栽培で手応えを得ている。

 我喜屋さんは元名護市議会議員で議長も務め、24年間の活動を引退。その後は当時から関心を抱いていた自然農法を追究してきた。一定の成果を得て、来年には農業法人を設立し、長男の太洋さん(43)と共に取り組みを本格化させる。近く農作業に使う車も電気自動車にして、自然循環型の農業を追い求めていく計画だ。

これからもどんどんソーラーシェアリングが広まっていってほしいですね♪

「人と環境にやさしい農業追求”75歳の農家、有機栽培と太陽光発電を並行 沖縄・名護市 売電で収入を安定化

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