現状

私たちの生活の中で、身近で分かりやすい問題は食品廃棄ではないかなと思います。世界中で飢餓で苦しむ人たちがいる中、日本では食品廃棄が問題となっています。
食品廃棄とは、食品ロス(フードロス)とも呼ばれています。
「まだ食べられるのに廃棄される食品」や、「食べ残しや賞味期限切れで廃棄される食品」などを食品ロスと呼びます。

食品ロス イメージ
食品ロス イメージ

何が原因なの?

食品ロスが起こる原因には主に「家庭・外食での食べ残し」や「腐敗やカビの発生」、「お店での売れ残り」などがあります。 「食べ残し」や「売れ残り」という原因から、供給される量に対して消費量が少なく、食品が余ってしまっている状況です。

「食品ロスは、お店の問題でしょ!?」

と思われるかもしれませんが、調査によると、食品ロスの半分近くは、家庭から出ているそうです。
また、お店から食品ロスが出てしまう理由は、消費者にも原因があります。
外食で食べ残してしまうことはないでしょうか?
また、買い物をする際に、賞味期限が新しいものを取ろうと、陳列の奧に手を伸ばしたことはありませんか?
消費者のこのような行動が、お店の商品で古いものが残ってしまって、割引きしても売れ残り、やむなく廃棄するという事実を引き起こしている場合も少なくありません。

食品ロスがお店から出る主な理由

  • 供給バランスの悪さでの売れ残り
  • 外食での食べ残し
  • 消費者が賞味期限の新しいものから購入することで、古いものが売れ残ってしまう

食品ロスが家庭から出る主な理由

  • 野菜や皮や肉の脂身など、工夫次第で十分に食べられる部位が過剰に捨てられている
  • 安価であることから買いすぎてしまったり、使いきれない
スーパーでの買い物 イメージ
スーパーでの買い物 イメージ

解決への動き

国内の法律

日本では食品ロスを削減するために、2つの法律が設けられています。

「食品ロスの削減の推進に関する法律」

2019年10月1日に施行された新しい法律です。食品ロスの定義や施策による食品ロス削減の推進、基本的な方針や施策などが盛り込まれています。

「食品リサイクル法」

2001年に施行、2007年に改正されており、20年ほど前から実施されています。
食品リサイクル法は食品の売れ残りや食べ残し、あるいは食品製造工程で大量に発生している食品廃棄物に関して、発生制御と減量化を行い、最終的に処分する量を減少させることを目的とした法律です。
処分になったとしても、飼料や肥料などの原材料として再利用するなど、食品循環資源の再生利用を促進する目的も盛り込まれており、削減と再利用する取り組みが進められています。

日本もったいない食品センター「ecoeatエコイート」

廃棄予定の飲料や食品を買取または無償で引き取り、その中から賞味期限残に限らず安全かつ美味しく食べていただける食品のみを陳列しているお店です。
販売している商品をご購入いただくことでより多くの食品ロスを減らすこと、より多くの生活に困窮する方を救うことができます。
2020年11月現在、関西を中心に9店舗あります。そのうち1店舗が沖縄県糸満市にあります。

ecoeat 糸満兼城店

私たちにできること

  • 食べきれない食品を買いすぎない。
  • 商品は陳列の前方からピックアップ
  • 食べられる分だけ調理する
  • レシピサイトを検索して余った食材を調理して使い切る
  • 食べきれなかった食材を冷凍などをして保存する
  • 外食時は食べきれる量を注文する
  • 買いすぎた食品や余った贈答品はフードドライブなどへ寄付する