現状
地球温暖化の影響
沖縄地方では年間平均気温はこの100年間で1.19℃上昇しており、世界平均の上昇幅よりも大きいことが分かります。※1一日の最高気温が30℃以上となる真夏日は10年で2.7日ずつ増加、最高気温が25℃以上の熱帯夜も10年で5.7日の割合で増えています。今世紀末の2100年には、20世紀末と比較して年平均気温が3.3℃上昇し、最高気温が35℃以上の猛暑日は0日から57日に増えると予測されています。
※1 沖縄の気候変動監視レポート2020より
何が原因なの?
地球温暖化の原因は95%以上が人類の活動によるものと分析されています。
地球温暖化の主な原因
- 石油やガス等の化石燃料の大量消費にともなう、
二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの大量放出 - 森林の大量伐採により、
自然による二酸化炭素の吸収力が弱まっている
こうした影響で、地球の外に向かうはずの熱が大気内に蓄積されることで、気温が上昇してしまう(温室効果)影響が強まってきていると言われています。
近年では、温暖化が原因で世界各地で大規模な森林火災が起きたり、氷河が大量に溶けだすことでさらに閉じ込められていたメタンガスが大気に放出されてしまうなど、悪循環が進んで温暖化の加速度が増しているのが現状です。
沖縄では・・
家庭から排出される二酸化炭素の約半分は電気の使用によるものです。
沖縄では、原子力発電も水力発電も立地上難しいため 、化石燃料を大量消費する火力発電に大部分を頼らざるを得ない現状があります。
さらに、自然豊かだった環境も観光開発や人口増加に伴い森林伐採が増え、さらに自動車社会による排気ガスの増加で、沖縄からも温室効果ガスが大量に排出されているのが現状です。
沖縄でも温室効果ガス排出量増加
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- 90%以上を化石燃料を使う火力発電に依存
- 人口増に伴う森林の伐採
- 車社会に依存した排気ガス量増加
等々。。
解決への動き
社会の動き
2021年10月、菅内閣によって、「2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロへ」という目標が掲げられました。
国が明確な方針を示したことで、各界も少しずつ動き出してきているようです。
沖縄での動き
沖縄県では、「沖縄県地球温暖化対策実行計画」を策定し、行政・事業者・県民がそれぞれの役割に応じて連携を図りながら、地球温暖化を防止することを目的に動いています。
沖縄電力では、管理している火力発電所のうち、二酸化炭素の排出量の多い石炭による火力発電所から、石炭と比べて排出量が6割程度の液化天然ガス(LNG)による火力発電の運用割合を増やしていく方針です。
また、太陽光や風力発電、バイオマスなど再生可能エネルギーを活用した運用の割合も増やしていく方針です。
県内各地域で温室効果ガスを抑制した取り組みが進み始めています。