現状
近年、気象変動を体感で感じるようになり、以前にも増して地球温暖化による危機が叫ばれるようになってきました。
2020年以降の気候変動問題に関する取り組みを定めた、国際的な枠組みであるパリ協定では、 『世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする』 と目標が定められました。
しかしながら、
「たかが1℃や2℃で、なにをそんなに騒いでいるの?」
と思われる方も多いのではないでしょうか?
何が原因なの?
平均気温が2℃上昇すると
平均気温が2℃上昇するだけで、以下のような問題が起こります。
山火事や洪水や暴風雨などの災害増加はもちろんですが、水や食料への被害が特に人類存続に直接影響してくる大問題となってきます。ただの悪い想像だったら心配しすぎで済むのですが、世界の科学者が発表する論文や観測・予測データから、まとめられた調査結果として予見されている事なので、放ってはおけない問題となっております。
山火事や洪水や暴風雨などの災害増加はもちろんですが、水や食料への被害が特に人類存続に直接影響してくる大問題となってきます。ただの悪い想像だったら心配しすぎで済むのですが、世界の科学者が発表する論文や観測・予測データから、まとめられた調査結果として予見されている事なので、放ってはおけない問題となっております。
平均気温が2℃上昇すると
- 低緯度地域で幾つかの穀物のできが悪くなる
- 小規模農業者・漁業者へのマイナス影響
- 地域的に水利用の減少、干ばつの増加
- 数億人が水不足の深刻化に直面
- 洪水と暴風雨による被害の増加
- 毎年数百万人が沿岸洪水を経験
- ほとんどのサンゴが白化
- 森林火災リスクの増加
- 30%の生物種が死滅リスク
- 伝染病を媒介する生物の生息地変化
- 栄養失調、呼吸器疾患、感染症による社会的負荷の増加
- 熱波や洪水、干ばつによる病人、死者の増加
※国連 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
解決への動き
世界の動き
2015年、フランスのパリで行われた国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)に於いて、日本を含む175の国と地域による歴史的な合意と言われる「パリ協定」が採択されました。
パリ協定 概要
- 世界共通の長期目標 世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃目標の設定。1.5℃に抑える努力を追求すること
- 主要排出国を含むすべての国が削減目標を5年ごとに更新・提出すること
- イノベーションの重要性を位置づけ
- 5年ごとに世界全体としての実施状況を検討
- 先進国による資金の提供。途上国も自主的に。
- クレジット制度も含めた市場メカニズムの活用
※外務省ホームページより
パリ協定の発効以降も、パリ協定の目標達成のための会議などが随時行われていますが、現状まだまだ課題が大きくより一層の努力が求められているのが現状です。