現状

沖縄には、日本全体のアメリカ軍専用施設の約70%が集中し、沖縄本島の約15%を占めています。

多くの基地があることで、沖縄の人達はいろいろな問題に苦しめられてきました。

特に街の真ん中にある普天間飛行場は世界一危険と言われており、

普天間基地の米軍ヘリが沖縄国際大学の構内に墜落したなどの大変危険な事件もありました。

また、戦闘機などの大きな音が原因で眠れなかったり、学校の授業で先生の声が聞きづらくなったり、

米軍基地から飛行機などの燃料油が漏れて川や海などを汚し、沖縄の豊かな自然環境を壊してしまうなどの問題があります。

何が原因なの?

原因としては、3つの大きな原因があります。

第1に、沖縄という小さな島に日本全体のアメリカ軍専用施設の約70%が集中しているということです。

多くの米軍基地があることで、軍用機の騒音や墜落事故などがあります。

嘉手納基地や普天間基地のように、ほとんど1日中離着陸がなされるところでは特に深刻です。

また米軍の戦闘機やヘリコプターによる事故も多く、誤って照明弾や燃料補助タンクを落としたり、「沖縄の空は雨ではなく物が降ってくる」と言われるほど危険です。

また、実習演習によって引き起こされる山林火災の被害も深刻な問題となっている。

第2に、アメリカ兵による事故や犯罪もとても深刻です。

復帰以降のこれまでの検挙件数は、殺人・婦女暴行などの凶悪犯罪も含め、5,000件を超えており、沖縄に住む人々を怯えさせています。

しかも、こうした犯罪者の中には日米地位協定がある為に、日本で裁かれることなく密かに本国に送還されてしまうケースもあります。

第3に、沖縄全体の1割を米軍基地が占める為、周辺集落の交通が遮断され、望ましい都市形成や交通網体系の整備の妨げとなっています。

そして、町のゾーニングもできないまま無秩序な開発が進み、交通渋滞を引き起こす一因となっています。

解決への動き

解決策としては、沖縄に集中している70%の米軍基地をしっかり分配して1つの県だけに負担が大きくかからないようにすることが解決に向かう第1歩になると思います。

現在、普天間基地を辺野古に移設しようとしているが、街の真ん中にある基地がなくなれば危険性は減るが、同じ沖縄に移設することは移設先の人達の不安やリスクになり、

根本的な問題解決にはなりません。

また、米軍基地やアメリカ兵が一方的に悪いというわけではなく、しっかり日本とアメリカでどちらにとっても住みやすい世の中になるように話し合いをすることが大事です。

それだけでなく、日本という国が沖縄県のことをしっかりと考えて行動に移すことがこの問題を解決することにとってとっても大事なことだと思います。