「Be Kind OKINAWA」を運営するトーラス株式会社が今年も【チーム美らサンゴ】のサンゴ植え付けに参加してきました!トーラス株式会社は2021年にメンバー企業として加入し、【チーム美らサンゴ】他、沢山の企業・団体と共にサンゴ保全活動を行ってきました。
チーム美らサンゴとは
「チーム美らサンゴ」とは自治体・地域住民・企業によるサンゴ保全活動です。2004年に活動を始め今年で20周年になります。
「⾃分たちの⼿でサンゴを植え付け、かつての⽔中景観を取り戻したい」という思いから
「チーム美らサンゴ」は、サンゴの苗の植え付けプログラム等の啓発イベントを通じて、沖縄県恩納村のサンゴ保全活動を⾏うとともに、「美ら海を⼤切にする⼼」をより多くの⼈々に広げることを⽬的に活動しています。
2004年沖縄県内外の企業が集まって「チーム美らサンゴ」を結成。
恩納村漁業協同組合の協⼒や、環境省・沖縄県・恩納村などの⾏政の後援を受けながら、⽣物多様性の宝庫であり、観光資源でもあるサンゴの保全に取り組んでいます。
サンゴレクチャー
沖縄科学技術大学院大学の教授の佐藤教授は、世界で初めてサンゴの全ゲノム解読に成功したなど素晴らしい実績があります。
ゲノム解読とは、生物の遺伝子情報を解明することです。
佐藤教授はサンゴがもしいなくなれば海洋生物の約3割がいなくなると、サンゴが生存していることがとても大切なことだと話していました。
また海水に存在するeDNA(環境DNA)を検出することでそこに存在するサンゴを識別する方法も開発しました。
それらの知見を活かし、どの場所にどのような種類のサンゴが生息し、健全なサンゴ礁が保たれているかなどを調べ、海の生物多様性の理解に貢献しています。
現在「チーム美らサンゴ」で行っているサンゴの植え付けの方法はサンゴがしっかり受精するように考えて植え付けられておりここまで考えて植え付けをしているのは「チーム美らサンゴ」だけなんだそうです。
サンゴ植え付けの様子
サンゴ植え付けでは、サンゴの苗を専用スティックに固定しダイバーが植え付けをします。
また恩納村漁協組合、地元のダイビングショップ管理のもと、経過観察を行い、種類別にサンゴの生存率を確認しています。また定期的にオニヒトデやレイシガイダマシ等の食害生物を除去しています。サンゴの産卵も毎年モニターされています。
下の写真はサンゴ植え付け活動の経過観察の写真です。
同じ場所で2018年に撮影された写真と2023年撮影された写真です。一目瞭然ですね。
魚の量から、海の色まで全く違うのがわかります。
サンゴ養殖場
養殖場は、沖縄の恩納港敷地内にあり、清潔な海水と適切な光量が得られる場所に設置されています。これにより、サンゴが自然に近い環境で成長できるようになっています。
サンゴの成長に最適な水質を維持するために、養殖場では定期的な水質チェックと管理が行われます。水温、塩分濃度、pH、栄養素などがモニタリングされ、必要に応じて調整が行われます。
養殖場の構造には、フロートシステムや固定された棚が含まれます。フロートシステムは海面に浮かび、サンゴの苗を水中で安定させるために使用されます。また、棚は海底に設置され、サンゴの苗が固定される場所として機能します。
サンゴの光合成に必要な光量を確保するため、養殖場は適切な深さに設置されます。必要に応じて、シェードや反射板を使用して光量を調整することもあります。
サンゴを捕食する生物や有害な生物から守るために、養殖場では生物管理が行われます。必要に応じて、捕食者を排除したり、保護ネットを設置したりします。
ノンダイバー
サンゴ保全へ向けて、ダイバーが植付けするサンゴの苗を作っていただきます。グラスボートやスノーケルで、大きく育ったサンゴに群がるカラフルな魚たちを見たり、実際にダイバーが植付けしている様子を観察できます。
チーム美らサンゴは、ダイバーだけでなくノンダイバーの方々も参加できる活動を提供しています。ノンダイバーの方々も沖縄の美しいサンゴ礁を保護するための活動に貢献できます。
植え付け活動をするダイバーさんたちと一緒にサンゴ礁や海洋生態系について学ぶワークショップや講演会に参加することができます。
また植え付け作業そのものはダイバーが行いますが、ノンダイバーは陸上やボート上でのサポート活動に参加できます。サンゴの苗の準備や作業道具の管理などを担当したり、実際にシュノーケリングを通じて、実際にサンゴ礁を観察し、その美しさと重要性を体感することができます。
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まとめ
サンゴ礁は海洋生物の多様性を支える重要な生態系です。多くの魚類、海草などがサンゴ礁を住処としています。チーム美らサンゴの活動によって、生物の多様性が維持され続けてくれたら良いなと思いました。
サンゴ礁は多くの商業漁業や伝統的な漁業の基盤となっています。サンゴ礁の健康を保つことで、地元の漁業資源を持続的に利用できるようになり漁業関連にも大きな役割を果たすと思います。
また講話や養殖場の見学などを通して地元住民に対してサンゴ礁の重要性を教育し、保護活動への理解と参加を促します。地域全体での環境意識が向上します。
チーム美らサンゴのサンゴ植え付け活動に参加することで、多くの人が環境保護の大切さを実感し、具体的な行動を通じて自然保護に貢献する大切さを感じました。また、地域コミュニティや他の参加者との交流を通じて、新たなつながりや学びを得ることができるのもとても大事なことだと思いました。