OKINAWA SDGs プロジェクト(OSP)2024年度カンファレンスvol.4

「OKINAWA SDGs プロジェクト(OSP)2024年度カンファレンスvol.4」に行ってきました!!

2024年度の締めくくりとなる今回のカンファレンスでは、「企業の特徴を強みに!地域課題解決の道」をテーマに、講演、プロジェクトパートナーからの事例共有、アウトプットセッションが行われました。

あらゆる企業のすべての取り組みがSDGsや地域の社会問題の中にどのように位置づけられているのか、私たち企業はどのような役割を果たせるのかを考える時間となりました!

目次

OKINAWA SDGs プロジェクト(OSP)とは

OSPは沖縄の課題をみんなで解決する

コミュニティです。

 

OKINAWA SDGsプロジェクト(OSP)は2020年に16社ではじまりました。

「沖縄らしい幸せな経済と社会の実現」を目指した課題解決のためのコミュニティであり、課題解決のために、プロジェクトや事業を生み出し続けるプラットフォームです。

年に3回のパートナー企業向けのカンファレンス、年に2回のパートナー企業でのコミュニティイベント、年に1回の年次フォーラムを基本の活動とし、多種多様なスピンオフイベントを開催しながら活動しています。

キーノートスピーチ

「沖縄みらい地図アクション」

 社会課題の可視化と協働を促進するためのツール

 ケイスリー株式会社

 代表取締役社長 幸地 正樹さん

沖縄は独自の文化と歴史を持つ魅力的な地域である一方、複雑な社会課題を抱えています。様々な分野の課題解決には、行政や支援団体、教育機関、企業、市民など多様な立場の人々の連携が不可欠です。

そこで、沖縄の社会課題の全体像を「見える化」し、より効果的な策を探ろうと、ケイスリーを含む県内3社が「沖縄みらい地図プロジェクト」を進めています。

今回はケイスリーの幸地正樹社長が登壇し、自身の経緯なども交えて沖縄みらい地図プロジェクトについて講話しました。

今年度は「子どもの貧困」と「起業支援」をテーマに設定し、関係者へのインタビューやワークショップを実施。

そこから問題の原因や因果関係などを、イラストやループ図を用いた地図を作成。

はじめはこの2つのテーマにつながりを感じていなかったが、実際に進めていくと、「子供が挑戦する意欲を持てず、起業家精神を持ちにくくなってしまう」といったようなつながりが見えてきた。

本年度は課題の構造を分析し、全体像を俯瞰できるようにしたところまでだが、作って終わりではなくここからがスタートだと考えている。

来年度は重要課題を特定して、共通の目標を設定し、連携するということをやっていきたい。

課題解決に向けて企業ができることは沢山ある。子どもの貧困に関しても、様々な関わり方がある。難しいかもしれないが、働き方、所得を変えるなど色んな選択肢がある。自分たちの強みを活かして協働していくのも大事だ、と語っていました。

ピックアッププロジェクト

モビリティを活用した地域活性化の取り組み

沖縄トヨタ自動車株式会社

地域支援課 照屋 敬之さん

モビリティを使った地域活性化の取り組みの中から、名護市で実施した「名護まちまーいスマートツアー」と「津波避難訓練」を紹介していました!

「名護まちまーいスマートツアー」では、次世代型電動車いす「WHILL(ウィル)」を活用した観光ツアーを企画。20~70代までの参加者のアンケートでは満足度が90%を超えており、照屋さんも「車で通るだけでは感じられなかった空気感やにおい、地元の話題など、とても楽しめるツアーになった」と報告していました。

また、津波避難訓練でも、歩いて避難できない人を対象に「WHILL」を活用して訓練を実施。地震が発生し津波が到達するまで約1時間といわれており、今回の避難訓練では30分で避難することができたそうです!

今回の実施を通じて、照屋さんは「売上よりも地域貢献や免許返納後の人たちのためにも、地域資源を磨き上げて地域の誇りとなるコンテンツを開発して、持続可能な地域づくりを目指したい」と話していました。

その他にも独立行政法人環境再生保全機構、OSPから生まれたプロジェクト「OSP ラーニングジャーニー」が発表を行なっていました。

 

基金で支援する環境保全活動

環境再生保全機構

石黒 遥さん、中村 里美さん

 

国の出資金や民間からの寄付を資金とし、民間団体への助成事業や調査研究などの復興事業を行っています!

その具体例として、竹富島地域自然資産財団と星のや竹富島の取り組みを紹介していました。

詳しくは、地球環境基金便りNo.57をご覧ください。

修学旅行生が企業で学ぶ

琉球新報社

黒田 華さん

 

旅行会社と共同で修学旅行プログラム「ラーニングジャーニー」を企画。

OSPパートナー企業を中心に生徒たちを受け入れ、地域課題や企業が社会の中でどのような役割を果たしているかなどを学ぶ貴重な機会となっています。

OSPに参加するパートナー企業を随時募集中とのことです!!

OSPパートナーについて

アウトプットセッション

アウトプットセッションでは、カンファレンス参加者がグループに分かれてワークショップを行いました!

参加者がそれぞれ自社の取り組みをワークシートに書き込んで共有し、良い点や改善していけそうなことなどについて意見を交換。

グループ内で共有した後は、他のグループのワークシートを見て回る時間もありました!

自社の取り組みを何となく知っていても、いざ書き出して分析をし他の人からの意見も聞くと、今まで気づかなかった点や、自社では難しいけど協力したら実現できそうなことを発見することができました。

改めて自社の良さや課題点が把握でき、とても興味深いワークショップでした!

イノベーターズピッチ

競争から共生へ!島を支える新商品から始める業界改革への挑戦

嘉手納ブロック工業

専務取締役 新城 力さん

園芸用品「さんご殻」について説明していました。
建築用の砂を生産する過程で出る、サンゴや貝殻を廃棄せずに活用できないかと思い開発。
2023年8月から県内で販売を始め、初年度は約2千袋を出荷し、サンゴの廃棄を約32トン削減したそうです!

人と自然に優しい「しまコンクリート」

SHIMA Factory

琉球工学部教授 富山 潤さん

燃焼を活用したコンクリート「しまジオポリマーコンクリート」と、植物資源を活用した「しまボタニカルコンクリート」について紹介していました。

 

まとめ

多くの参加者が自社の取り組みや活動内容を紹介し、持続可能な社会を目指してどのような努力をしているのかを学ぶことができ、非常に充実した時間を過ごしました!

破棄するものを活用したサステナブルな製品づくりや、地域社会と連携して課題解決を行っている企業の姿勢には深い感銘を受けました。

SDGsを実現するためには企業だけでなく、個人や地域全体が協力し合うことが重要だと再認識し、沖縄の地域資源や文化を大切にしながら、持続可能な未来を築くためにどのように貢献できるかを考えることの大切さを感じました。

私たちにもできることがないか、より広い視点から考えていこうと思います!!

トーラス株式会社は、沖縄のSDGs達成に取り組む人々のために

そのプラットフォームを構築し、その多様性を活かしてサスティナブルな事業を創出していきます。

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