宮古島で飼育されてきた日本在来種の馬で、1991年に沖縄県の天然記念物に指定されている。
体格は小型でポニーに分類され、性格は温厚で飼い主によく懐き、粗食や重労働に耐えることからサトウキビ栽培の農耕用や駐載用として活躍してきました。
宮古馬の頭数は2021年現在で約41頭で、8種の日本在来馬の中で最も少ないと言われています。
サトウキビ栽培の機械化などの為、頭数が激減し一時は絶滅の危機に瀕したが、1980年に結成された宮古馬保存会などによる保存活動の結果、
徐々に宮古馬の数が増えてきています。
【宮古馬を守る人達が抱える苦悩】
馬を飼育することはとてもお金がかかる為、宮古馬を飼育している人達はほとんど仕事をしながら馬の飼育をしている飼育者が多いが、
唯一、荷川取牧場だけが他の仕事をせず専業で飼育しています。
荷川取牧場では全41頭のうち27頭もの宮古馬を飼育しており、市から引き馬の営業を認められている唯一の飼育の飼育者である。
引き馬で得られるお金は年間で約30万円ほどしかなく、それでは馬のお世話ができない為、土地を売り、私財を投じて
年間約200万円も自己負担をしているそうです。
宮古馬の飼育者はみんな補助金の少なさに苦しみながら、自己負担をして馬のお世話をしており、
宮古馬がこうして絶滅せずにいられるのは飼育者の自己犠牲で成り立っています。
市から補助金などはあるが、1頭につき1月あたりエサ代として約8000円しかもらえないのが現状です。
8000円ではしっかりとしたエサの質や量には足りず、飼育者が負担せざるおえません。
そんな中問題となったのは、馬を狭い場所にずっと閉じ込め、衰弱死させた飼育者が出てきたことだ。
しっかりと飼育者に対し補助をし、サポートをしていればこのような問題は起こらなかったのではないでしょうか?
国や市やみんなで飼育者をサポートしてあげることが、天然記念物である宮古馬を守り、島の豊かさを守ることに繋がると思っています。